4月17日から23日まで、スカイプを通して皆さんの練習の進捗状況を聴かせてもらいましたが、いつものようによく頑張っておられることが分かりました。中には驚くほどの進歩がみられた人もいます。新しく勉強している曲だけを聴かせてもらったわけですが、初めて聴かせてもらったにもかかわらずほとんど間違いなく弾いていた人もいます。前回長々とお伝えしたことを改めて実行していただいた成果だとしたら大変嬉しいです。習った曲を弾き、新しい曲はよくお手本を聞き、自分の音をよく聴いて練習すれば、最初からほとんど間違いなく弾けるので、レッスンは意義深いものとなり、皆さん立派になられます。
トナリゼイションもしっかりお願いします。皆さんの音を少しでもよく聴きたいと思い、こちらのパソコンには外部スピーカーをつけました。ご家庭でお手本CDなどを聞く時は、できるだけ良い音の出る装置を使っていただければと思います。トナリゼイション (tonalization…音色に化すること)とはいい音を鳴らす技術ですが、それ以前にそもそもいい音とはどんなものかを分かっていなければ技術の使い方がイメージできません。
家にいなければならない時間が多くなってゲームをする時間が増えた子供が多いという新聞記事がありましたが、皆さんにはそのようなことはないと思います。こんな時、打ち込めるもの、やるべき事を持っている皆さんは幸せです。感謝の気持ちを持ってください。目の前にあることに虚心坦懐に打ち込むということが素晴らしいのです。上手下手や曲の進度は全く関係ありません。そして自分との戦いにゴールはありません。逆に、人の進度にばかり関心を持つ競争心のようなものは邪心であり、音楽の道にも外れています。この機会に生徒の皆さんに、鈴木鎮一先生の本「愛に生きる」を読むことを勧めます。小学校高学年以上ならだれでも読めるでしょう。自分で読む番です。皆さんの家にあるはずです。
それでは皆さん、リズムを崩さず、楽しく稽古、勉強、お手伝いを続けてください。
令和2年4月23日
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